
ベンチプレスが伸びない原因3選と「今夜から」直すフォーム修正(初心者向け)
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筋トレを始めたばかりの人にとって、「どこに下ろす?」「肘はどの角度?」「足はどう使う?」など疑問は尽きません。
なんとなくの自己流で続けると、重さが伸びないだけでなく、肩や手首のケガにもつながります。
この記事ではベンチプレスが伸びない主な原因を3つに絞り、今夜から直せる具体策をやさしく解説します。
この記事で得られること
- 伸び悩みの原因3つがわかる
- 今日からできるフォーム修正手順が身につく
- 練習頻度・ボリューム(量)のシンプルな目安がわかる
- 食事・休養まで含めた伸びる習慣が作れる
1. 正しいフォームを身につける
原因①:上半身の土台が弱い
よくある状態:肩がすくむ/胸が落ちる(つぶれる)/バーがやたら重く感じる
改善の考え方:背中をベンチにしっかり固定し、胸を高く保つ(軽いアーチ。反り過ぎない)
今夜の手順(約60秒)
- 肩を「すくめる → 後ろ → 下げる」を2回(肩甲骨=背中の羽の骨を寄せて下げる)
- 仰向けのまま、肩甲骨を寄せた状態で背中上部でベンチを押す
胸は高く、腰は軽く反る程度(軽いアーチ) - 5点接地をキープ(頭・肩・お尻・左右の足を常にベンチや床に接地)
原因②:バーの軌道と腕の角度がズレている
よくある状態:顔の上で真っ直ぐ上下/肘が外に開きすぎ/手首が折れて痛い
改善の考え方:下ろす位置はみぞおち寄りにして、前腕(肘から手首)を縦に保てる幅と角度で押す
今夜の手順
- 下ろす場所:乳頭線〜みぞおち(個人差±2cm。高すぎる位置は肩を痛めやすい)
- 肘の角度:胴体に対して30〜45度(真横のT字は肩に負担)
- 手首:手のひら中央〜親指つけ根にバーを乗せ、手首を立てる(折らない)
- 前腕:一番下の位置で地面に対してまっすぐ(縦)になっているかを確認
動かす速さ(テンポ)
- 下ろし2秒 → 胸で0.5秒静止 → 押す
- 胸でバウンドさせない(反動でごまかさないため)
原因③:足の使い方が弱い(レッグドライブ=足で床を押す力)
よくある状態:足がフラつく/踏んでも体に力が伝わらない
改善の考え方:床を頭側(前方)へ押す力を、背中を通してバーに伝える
今夜の手順
- 足幅は肩幅やや広め、つま先は少し外
- 常に床を前へ押し続ける意識(マットを頭側へ送る感覚)
- 押す瞬間に、お尻・もも裏(ハム)・お腹(腹圧)が同時に固まる
- お尻はベンチから浮かせない(腰に負担が掛かる)
2. トレーニング頻度は週2〜3回から
- 週2〜3回に実施しフォームの修得を図る
- 1回あたり 3〜5セット × 5〜10回 が目安(最初は軽めでフォーム練習 → 徐々に負荷)
- セット間休憩は 2〜3分(短すぎるとフォームが崩れやすい)
- 重さは「あと2〜3回いける」くらい(RPE7〜8相当。無理をしない)
- 可能なら週ごとに 1〜2.5kg の微増を狙う(片側0.5〜1.25kgでも良い)
例(週2回)
- A:フォーム重視の日(軽めで精度を高める)
- B:やや重めの日(安全範囲で挑戦)
この組み合わせで、刺激の学習と定着が早まります。
3. 筋トレと食事はセット
- タンパク質:体重×1.6〜2.0g/日(例:70kgなら112〜140g)
- 炭水化物:トレ前〜後にしっかり補給(おにぎり・バナナなど)。トレーニングの日はエネルギー切れを防ぐ
- 脂質:ホルモンの材料になる為、極端に減らさない(ナッツ・卵・オリーブオイルなど)
- 水分と塩分:脱水はパワー低下。トレーニング前に水と少量の塩分を摂る(味噌汁やスポーツドリンクでも可)
パフォーマンス向上に役立つサプリメント
①クレアチン:5g/日(毎日同量)
②カフェイン:2〜3mg/kg(刺激に弱い方は控えめ)
4. 休養も“練習の一部”
- 睡眠:7〜9時間を目標。寝不足は神経系の出力が落ち、フォームも乱れやすい。
- 肩のケア:ローテーターカフ(肩のインナーマッスル)を鍛えて関節を安定させる。
- 安全設定:セーフティバーは必須(胸より少し下の高さに設定)
- 痛みがあるとき:重量を下げてフォーム練、あるいは休む。無理は遠回り。
5. 継続こそが最大の武器
- 記録ノート:重量、回数、セット数、感覚(重かった理由など)を毎回メモ。
- 動画チェック:斜め前45度から10秒で撮影。
前腕はバーの軌道通りか、手首は折れていないか、下ろし位置は乳頭線〜みぞおちかを確認。 - 8週間の目安:フォーム安定 → 微増 → 休みすぎず継続。
- 完璧主義は不要:80%の出来でも続けるほうが結果は早い。
6. 今夜の“30分だけ”実践メニュー
- ウォームアップ 5分
肩と胸の軽いストレッチ(各20秒) → シャフトのみ10回(下ろし2秒) - フォーム練習 10分
MAX重量の40〜60% × 5回 × 3セット(前腕は縦/胸で一瞬止める) - メイントレーニング 20分
MAX重量の60〜70% × 8回 × 3セット(5点接地を守る) - 補助トレーニング 10分
手幅を拳1個分ほど狭くし、上腕三頭筋の筋力向上を図るベンチプレスを行う。
MAX重量の50~60% × 8回 × 2セット
終わったら一言メモ(良かった点・直したい点を1行)。
次回の自分へのアドバイスになります。
7. まとめ
- 伸びない原因は、土台(肩甲骨と胸)、通り道(下ろし位置・肘・手首)、足の使い方の3つが多い
- 今夜は軽めの重量で、下ろし2秒 → 胸で一瞬止める → 押す を守り、前腕を縦に保つ
- 週2〜3回、少しずつの微増で十分。食事と睡眠を整え、続けやすさを最優先に
執筆者プロフィール

KMK FIT株式会社 代表|南 周朔
3年間、陸上自衛隊「第一空挺団」に所属し、極限状態での活動を通じて“人間にとって本当に必要な栄養と補給”を体感的に学ぶ。
その後、大手総合型ジムに入社し、トレーナー・セミナー講師・店舗責任者として延べ1万人以上の身体づくりをサポート。
多忙な現代人が食事管理を継続できず、結果が出ない現実に直面し、「手軽に・しっかり・続けられる」栄養補給の必要性を痛感する。
自身の体質や経験に基づき、6年前から米粉を使った栄養摂取を独自に実践。
数々の試行錯誤を経て、「まるごと一杯Smoothie」の開発に至る。
現在は「栄養で、人生を変える」を理念に、完全栄養食の開発・普及を軸とした事業を展開中。
アスリート、トレーニー、そして忙しいすべての人々に向けて、本当に信頼できる製品を届けることを目指している。
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